「21世紀の浄土真宗を考える会」ブログ(アーカイブ)

親鸞会除名後、多くの方に浄土真宗を伝え2012年7月にご往生された近藤智史氏のブログ

生没年比較

2009/09/18(金)

固定観念って、怖いですね。兄弟子、というとなんだか年配のお方のように思いますね。
それで、人物像を頭の中でつくってしまいます。これが、怖いんですよ。
自分の頭で勝手に「つくる」・・・
ところで、聖信房、勢観房 法然門下の高弟と知られる方々、どんなイメージをもたれますか?イメージを勝手につくる・・・これが怖いんです。

法然門下および関係者、当時の聖道諸師の生没年
ボールド体は、体失不体失・信心一異・信行両座の各諍論の関係人物と慈鎮和尚、後鳥羽上皇です。
生没年の次の()は親鸞聖人との年齢差です。
計算すれば分かるのですが、便宜を図って書きました。
生没年は多少の誤差のある人もいます。(例 蓮生の没年は1208年とも)

俊乗房重源 1121ー1206
法然源空 1133-1212(40歳年上)
文覚      1139-1203
栄西      1141-1215
法力房蓮生 1141-1207(32歳年上)
明遍      1142-1224
法蓮房信空 1146-1228(27歳年上)
隆寛律師   1148-1227
九条兼実   1149-1207
解脱貞慶   1155-1213
慈円僧正   1155-1225(18歳年上)
念仏房念阿 1157ー1251(16歳年上)
聖光房弁長 1162-1238
成覚房幸西 1163-1247
聖覚法印   1167-1235(6歳年上)
善信房親鸞 1173-1262
明恵      1173-1232(同い年)
聖信房湛空 1176-1253(3歳年下)
善慧房証空 1177-1247(4歳年下)
後鳥羽上皇 1180-1239(7歳年下)
勢観房源智 1183-1238(10歳年下)
覚明房長西 1184-1266
道元      1200-1253
日蓮      1222-1282

・法力房蓮生は熊谷直実です。通常は「ほうりきぼうれんせい」と読みます。
・聖信房は正信房ともいわれます。
・善慧房証空は9歳の時、内大臣久我通親(九条兼実の政敵)の養子となっています。
 久我通親は道元の父親ですので、善慧房証空と道元は義理の兄弟にあたります。
聖信房、勢観房ともに親鸞聖人より若いですが、法然上人のお弟子になったのは先ですので、兄弟子となります。
 なお、聖信房は嵯峨の二尊院の中興と言われ、念仏房は同じく嵯峨の往生院に住み、ここが後に祇王寺となりました。
 勢観房は知恩院知恩寺を実質的な意味で建立した人です。