「21世紀の浄土真宗を考える会」ブログ(アーカイブ)

親鸞会除名後、多くの方に浄土真宗を伝え2012年7月にご往生された近藤智史氏のブログ

浄土真宗の未来にむけて

2009/01/05(月) 未分類 初めまして、近藤智史(こんどうともふみ)と申します。私は、浄土真宗、親鸞聖人の教えを信じ、より多くの人に聞いていただきたいと考えています。ですが、現状の浄土真宗は、高齢化、過疎化、寺院の後継者不足に加えて、浄土真宗そ…

安心論題講述(大江淳誠著)より 二種深信

2010/08/30(月)大江淳誠和上 善導大師が『観無量寿経』を解釈されました『四帖疏』の第四巻散善義に、『観経』の三心のうちの第二の深心の意を述べられたましたそのお釈の中に、 「二には深心」と。 「深心」といふはすなはちこれ深く信ずる心なり。 また二…

安心論題講述(大江淳誠著)より 称名報恩

2010/08/26(木)大江淳誠和上(強調は私がほどこしました)以下引用 『最要鈔』に、信心歓喜乃至一念のとき即得往生の義治定ののちの称名は仏恩報謝のためなり。さらに機のかたより往生の正行とつのるべきにあらず。とあり、『口伝鈔』には、されば平生のとき…

「三毒・五悪段」の基礎知識

2010/08/21(土) 親鸞聖人は「三毒段」に入る直前、「総誡」の一部分を『本典』「信巻」に、「横に五悪趣を截り、悪趣自然に閉ぢん。道に昇るに窮極なし云々」と引用しておられます。ところが、この文に続く「三毒・五悪段」は全く引用しないのです。思うに、…

ひっくり返っているのです

2010/02/23(火) 「法の深信」とは、「助かるに間違いなし」と阿弥陀仏の本願(法)に疑い晴れたことである。と言う人がいます。これが間違いなのです。もし、こういう言い方をどうしてもしたいのならば、「助けるに間違いなし」と書くべきなんですね。助かる…

正統か異端かと言う前に、ちゃんと原文を読んだ方がいい。

2010/02/17(水) 『歎異抄をひらく』は「永正本」をもとにしたと書かれていますが、『歎異抄をひらく』の「原文」と「永正本」にはいくつかの違いがありますので、気が付いたいくつかを指摘します。(網羅しているわけではありません)表記方法は 左側:『歎…

十方衆生とはいうものの…

2010/01/26(火) 第十八願の十方衆生と第十九願・第二十願の十方衆生は異なるということを、エントリー“生因三願の「十方衆生」についての考察”にて、述べましたが、まだ分かっていない人がおられるようですので、『真宗大辞典』(永田文昌堂)の「十方衆生」…

「君達は何もわかっていないのだ」という言葉について考える

2010/01/19(火) 「君達は何もわかっていないのだ」とよく言う人がいます。 通常こう聞くと、そう言った本人は「私はわかっている」または「私は少しはわかっている」または「私は全てわかっている」ということを暗に示しているものと受け取ります。 この場合…

御文章を拝読するにあたって

2010/01/18(月) 法友のhiromiさんや皆友さんが『蓮如の手紙』(国書刊行会 浅井成海監修)を読んでおられると聞きましたので、私も少し目を通しました。 帖内・帖外のすべての御文章を現代語訳にされたものでなかなかのものです。 ただ、読む際に気をつけな…

信仰という言葉

2010/01/18(月)稲城選恵和上興味深い論文がありましたので、ご紹介します。稲城師の強調は下線、私の強調はボールド体で示します。末尾に稲城師の説をまとめておきました。『蓮如への誤解の誤解』所収の論文 『蓮如への誤解』の問題点(稲城選恵師述) 三、…

「タノムタスケタマヘ」のまとめ

2010/01/13(水) さて、これまで「タノムタスケタマヘ」について何回かにわたって、書いてきましたが、まとめたいと思います。【タノムについて】基本:「タノム」は請求ではなく、許諾である1.蓮如上人が『御文章』等に使われている「タノム」は「お願いす…

雨だれ安心

22010/01/10(日) 『やさしい 安心論題の話』(灘本愛慈著)⑾所帰人法 より 真宗にあっては、その所帰・所信は仏体でも名号でも示されていることは、すでにうかがった通りであります。それならば、仏体を所帰とする場合の帰命には、仏の仰せを受けて、私の方…

機法一体」と「たすけたまへとたのみ」と「二河白道」との関係

2010/01/09(土) 【蓮如上人 『御文章』】〈4帖目第14通 一流安心〉一流安心の体といふ事。 南無阿弥陀仏の六字のすがたなりとしるべし。この六字を善導大師釈していはく、「言南無者即是帰命 亦是発願回向之義 言阿弥陀仏者即是其行 以斯義故必得往生」(…

たすけたまへとたのむの出処

2010/01/06(水)稲城選恵和上「タノムタスケタマヘ」について書いていますが、今日は稲城師の文を引きます。非常に大切です。『救済論序説』(稲城選恵師)より 長いのでまず前半を書きます「たすけたまへとたのむ」の用語は『御文章』にはしばしば出されてい…

タノムタスケタマヘの義

2010/01/05(火) 本派には「安心論題」というものがあり、その中に「タノム・タスケタマヘ」という論題があります。安心論題についての本は、以前紹介しましたように、『新編 安心論題綱要』(勧学寮編)『安心論題を学ぶ』(内藤知康著)『やさしい安心論題…