「21世紀の浄土真宗を考える会」ブログ(アーカイブ)

親鸞会除名後、多くの方に浄土真宗を伝え2012年7月にご往生された近藤智史氏のブログ

思案の頂上

2009/12/30(水)梅原眞隆和上「機法一体」について、御一代記聞書242条を『蓮如上人聞書新釋』(梅原眞隆著 本願寺 ISBN4-89416-438-8)から引用します。但し、原文は真宗聖典註釈版によります。思案の頂上と申すべきは、弥陀如来の五劫思惟の本願にすぎた…

御再興の上人

2009/12/26(土)梅原眞隆和上「弥陀をタノム」ということがとても大切ですので、今回はまず、御一代記聞書188条を『蓮如上人聞書新釋』(梅原眞隆著 本願寺 ISBN4-89416-438-8)から引用します。但し、原文は真宗聖典註釈版によります。聖人(親鸞)の御流…

三業惑乱と本願寺・妙好人

2009/12/24(木) 親鸞会では“江戸時代に起きた「三業惑乱」によって、西本願寺は信一念を説かなくなった”と言っておりますが、下の年表をも見ても分かりますように、そんなことはありません。 もちろん、三業惑乱が真宗学に及ぼした影響は甚大ですが、それに…

人生の目的・多生の目的

2009/12/24(木) 親鸞会では「人生の目的」という言葉をよく使います。使ってはいけないということではないですが、使い方がおかしいと思います。 親鸞会では「何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか、なぜ生きねばならないのか」と説明しま…

方便といふこと 6

2009/12/24(木)梯 實圓和上 方便についてもう一度考えてみましょう。『聖典セミナー 教行信証[教行の巻]』(梯 實圓著)380頁の【語註】から引用します。 方便とは、梵語ウパーヤupāyaの訳語で、「近づいていく」という意味の言葉であるが、教義的には如…

浄土三部経と三願

2009/12/18(金)稲城選恵和上第十八願、第十九願、第二十願を「生因三願」といいます。親鸞会では、この三願を1セットのものと考え、三願転入の文とあわせ、「善をしなければ、信仰は進みませんよ」と言っています。 参照:教学聖典⑺ (22)~(26)しかし、親鸞…

『本願寺 なぜ 答えぬ』を読んで④ 七つの質問に代わりに勝手に答える⑦

2009/12/15(火)なぜ答えぬを読む第七問「本願を信受すれば、往生浄土できるし、信受しなければ、地獄に堕ちることは、自明である」(回答書ⒷP・四三)だが、地獄に堕ちることを一大事という親鸞会は間違いだ、といわれる。それでは、本願を信受せず、信心獲…

『本願寺 なぜ 答えぬ』を読んで④ 七つの質問に代わりに勝手に答える⑥

2009/12/15(火)なぜ答えぬを読む第六問「高森親鸞会は、宿善として、自力諸善を積むように勧めているが、当流では、他力の信心を獲るために、まず、自力諸善を積まねばならない、などという説示はない」(回答書ⒶP・一四二)「『破邪顕正や財施を修すること…

『本願寺 なぜ 答えぬ』を読んで④ 七つの質問に代わりに勝手に答える⑤

2009/12/15(火)なぜ答えぬを読む第五問「宿善はあくまで、他力になさしめられるものならば、なぜ、聴聞(聞法)に、はげまねばならないのか。教えすすめねばならないのか。と、かねて、おたずねしているのに、「つまりは、他力をよろこばれた、お心が理解で…

『本願寺 なぜ 答えぬ』を読んで④ 七つの質問に代わりに勝手に答える④

2009/12/15(火)なぜ答えぬを読む第四問「私は宿善の厚薄を認めない、などといっているのではない」(回答書ⒷP・二三)と、宿善の厚い人と薄い人のあることを認めてあります。薄い宿善が厚くなり、宿善開発するのですが、宿善の薄いものは、この世で、どんな…

『本願寺 なぜ 答えぬ』を読んで④ 七つの質問に代わりに勝手に答える③

2009/12/15(火)なぜ答えぬを読む第三問「正しい意味の破邪顕正や財施が諸善万行の中に、はいることは、いうまでもない。しかし、自らの主張だけを正しいものとし、他派の法座や法要の妨害をするようなことを破邪顕正と考え、そのような集団に献金することを…

『本願寺 なぜ 答えぬ』を読んで④ 七つの質問に代わりに勝手に答える②

2009/12/15(火)なぜ答えぬを読む第二問「私は聞法を否定するなどとは一言も書いてはいない。破邪顕正や財施(高森親鸞会への献金、会費)等が、獲信のための宿善となるのだから、これを修せねばならぬとする主張に疑義を呈したのである」(回答書ⒷP・三一)…

『本願寺 なぜ 答えぬ』を読んで④ 七つの質問に代わりに勝手に答える①

2009/12/15(火)なぜ答えぬを読む『本願寺 なぜ 答えぬ』の本文についての言及はこれまでとします。なぜかといいますと、・三願転入、第19願の意味・方便の意味・宿善の意味など、これまで述べてきましたので、それらを読んで頂ければ分かることだからです。…

蓮如上人の精神

2009/12/15(火)稲城選恵和上『如来をきく』稲城選恵師の話より 蓮如さんはね、もう徹頭徹尾けんかは嫌ったんです。ですから、もし蓮如上人がおいでになっていたら、石山戦争は絶対無かったそうです。賢い方ですからね。これは京都大学の赤松という先生がね、…

愚者になりて往生す

2009/12/12(土) 法然聖人が一枚起請文を書かれたのは亡くなる2日前です。いつもこのように仰っていたのでしょうね。法然聖人の日頃のお言葉を、50年後に、しみじみとまるで目の前に法然聖人がおられるかのように語られる親鸞聖人もまた素晴らしい。「浄土…