「21世紀の浄土真宗を考える会」ブログ(アーカイブ)

親鸞会除名後、多くの方に浄土真宗を伝え2012年7月にご往生された近藤智史氏のブログ

顕正新聞を読んで⑤

2009/11/30(月)


親鸞会発行の顕正新聞(平成21年11月15日号)を読みました。
「大喝」というコラムに「自戒すべきこと」と題して、次の文が掲載されていました。

「まったく自見の覚悟をもって、他力の宗旨を乱ることなかれ」(歎異抄・序)
“決して勝手な判断によって、他力の真義を乱すことがあってはならない”
 親鸞聖人の教えを説かず、「オレはああなった」「こうなった」の体験談で人集めする邪義を、『歎異抄』は厳しく教誡する。
 蓮師もまた五百年前、「珍しき法」に群がる体験乞食グループを『御文章』に重ねて指摘され、廻心懺悔を促された。だがいつの時代も、各別の体験談を自慢し、売り物にする輩が後を絶たない。原因は、何か。
“オレがオレが”と目立ちたい自己顕示欲、財施を得たい利益欲であろう。聖人でさえ「名利の大山」と警戒されるのだから、自制できぬ者があるのもうなずける。
 だが根本は、「真実信心が無い」からに違いない。まこと信心獲得した人に、唯一救いたもうた弥陀の本願を、己の名利でネジ曲げることなど、あり得ぬだろう。
 常に正しい聖人の教えを聞法し、自戒せねばなるまい。

開いた口がふさがりませんでした。
自見の覚悟をもって、他力の宗旨を乱している文章です。
このブログを読んでおられる方ならば間違いがお分かりになると思います。
(ついでに言いますと、全く浄土真宗の教えを知らない人でも、論理的思考のできる人ならばおかしいことが分かります。間違っている箇所は共通です)