「21世紀の浄土真宗を考える会」ブログ(アーカイブ)

親鸞会除名後、多くの方に浄土真宗を伝え2012年7月にご往生された近藤智史氏のブログ

もう一度設立趣旨・理念など

2009/04/26(日)
【設立の趣旨】
 釈尊によって説かれた仏教は、中国や日本などの東アジアやスリランカなどの南アジア、タイやミャンマーなどの東南アジアなどに伝えられました。
 その過程で、多くの宗派が生まれました。
 日本には6世紀の半ばに伝来して以来、奈良時代に六宗、平安時代初頭に二宗(天台、真言)が立ち、禅宗を加えて、八家九宗と言われていました。
 平安末期から鎌倉時代にかけて、いわゆる鎌倉仏教と言われる、浄土宗、浄土真宗臨済宗曹洞宗日蓮宗などが起こりました
 浄土真宗は、親鸞聖人(1173~1262)によって開かれたとされる宗派で、浄土真宗本願寺派(本山 本願寺)、真宗大谷派(同 真宗本廟)、専修寺派、仏光寺派、興正寺派など真宗教団連合を構成する十派の他、いくつかの派が存在します。また浄土真宗系の新宗教と言われる団体も存在します。
 これらを合計すると、信者数や教師数はかなりのものになります。
 私たちは、今新たに一派を立てようとするものではありません。 現在浄土真宗とご縁のある方々ばかりでなく、これから浄土真宗に触れられる方々とともに、親鸞聖人の教えを学び、親鸞聖人の明らかになされた、阿弥陀仏の救いを喜びたいと思うものです。
 仏教の目的は「成仏」であり、「生死出ずべき道」を教えられたものです。
 親鸞聖人が「浄土真宗」と書かれた場合は、この「生死出ずべき道」である阿弥陀仏の救いを表されています。「往生極楽の道」と言ってもよいでしょう。
 親鸞聖人は「涅槃の真因はただ信心をもってす」と教えられ、浄土真宗では「信心決定」「信心獲得」しなさいと勧められます。
 「21世紀の~」とありますが、仏教・浄土真宗の教えそのものは、時代とともに変化するものではありません。この言葉には、伝統を重んじるとともに、時代にあった伝道を模索しようという願いがこめられています。
 有縁の方々と「往生極楽の道」「信心」について語りたいと思っております。

【理念】
・往生極楽の道、他力真実信心の世界を明らかにしたいと思います。
・「往生は一人一人のしのぎ」と言われますように、個人を大切にしたいと思います。

【社会的との関わり】
 浄土真宗は在家仏教です。
 生活即求道、生活即求信とも教えられます。
 個人・団体として、社会の一員としての責任を果たします。

【仏教界・浄土真宗界での立場】
 他力真実信心を明らかにすることが目的であり、当会の拡大が目的ではございませんので、できる限り多くの方々と交流を持ち、教えて頂かなければならないことは、謙虚な姿勢で学びたいと思っております。

【会員・構成員】
 親鸞聖人の「御同朋 御同行」の精神に則り、すべての構成員は平等と考えております。
 もちろん、布教する立場の人とそうでない人の区別はあります。 
 布教する立場の人は「自信教人信」を基本としております。

【活動】
法話
 1(説く立場)対1(聞く立場)を基本とします。
 ケースによって、1対2、2対3となります。
 今後講演会・セミナー形式、シンポジウム形式など考えていきたいと思います。
〔その他〕
 テキストの作成(入門、基礎、概説、体系など相手の応じて作成する)
 定期刊行物
 インターネットによる配信